東京天使病院看護部 天使のつぶやき
2026.07.30
第91回 「笑って、悩んで、またあした」

急性期一般病棟

看護主任 能美 詩織

 

看護師になって8年が経った。

 

新人の頃の私が今の私を見たら、きっと泣いて怒ると思う。

 

「もっと勉強しなさい」

「もっと患者さんのために動きなさい」

「もっと理想を追いかけなさい」

 

そんな声が聞こえてきそうだ。

 

あの頃の私は、看護師である前に一人の人間だということを忘れていた。

 

患者さんのためなら残業も当たり前。

自分の体調や家族との時間は後回し。

看護とはそういうものだと思っていた。

 

でも8年も続けていると、人生は看護だけではできていないことを知る。

 

 

結婚をして、母になって、守りたいものが増えた。

 

なりたい看護師」よりも、「なりたい自分」を考えるようになった。

 

昔の私は、それを甘えだと言ったかもしれない。

 

だけど今は違う。

 

仕事を終えて家に帰り、子どもの話を聞いて、一緒に笑う

 

そんな時間があるから、また翌日患者さんの前で笑えるのだと思う。

 

看護や介護は尊い仕事だ。

 

誰かの人生の一番苦しい場面に立ち会い、その人らしさを支える仕事だからだ。

 

けれど尊い仕事だからこそ、ときどき働く私たちは自分自身を置き去りにしてしまう。

 

私も何度もそうだった。

 

それでも私はこの仕事が好きだ。

 

 

 

忙しい朝に走り回る看護師も、黙々と患者さんを支える介護士も、無理をしながら病棟を回してくれるスタッフも、みんな本当にすごいと思う。

 

 

だから『感謝』している。

 

毎日、一緒に働いてくれる人たちに。そして私が働く病棟は、少しだけ変わっている

 

いや、かなり変わっている。一言で表すなら、吉本新喜劇だ。

 

笑いあり、涙あり、予想外のハプニングあり。

 

 

患者さんから『ありがとう、また来るね〜』と言われれば、一同ズッコケ、総ツッコミである。

 

 

「なんでそうなるの?」と頭を抱える日もある。

 

でも、そのドタバタ劇の裏側には、誰にも見えない努力と苦労と苦悩がある。

 

みんな悩みながら、迷いながら、それでも患者さんのために前を向いている

 

そんな日々に私はスタンディングオベーションだ。

 

だから私は思う。

 

 

看護や介護は、やっぱり素晴らしい仕事だと。

 

ここ、東京天使病院から。日本中へ

 

 

看護や介護の仕事は、人を支えるだけではない。

 

働く私たち自身も、人として成長させてくれる。

 

そんな素晴らしい仕事なのだということを、これからも発信していきたい



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