介護老人保健施設 エンジェルコート
施設長 渡邊 正司
エンジェルコートは医療法人社団 玉栄会の介護老人保健施設として1994年10月に開設しました。高齢化社会の到来が叫ばれる時代であり、要介護高齢者が増えること、認知症を抱える家族の支援が重要であることを早い時期から見据えて介護の分野へ参入しました。八王子市西部の閑静な住宅街に位置し、近くにはキャンプ場があり広大な草原の向こうには陣馬の峰々を見渡すことができます。春には敷地内外に桜が一斉に咲き、秋には施設入り口の両脇に聳え立つメタセコイアが黄色や赤色に紅葉します。野鳥の鳴き声が聴こえ都会の喧騒から離れた静かな環境です。同じ敷地内に東京天使病院がありエンジェルコートとは隣接し建物は廊下でつながり、医療・介護・リハビリテーションを一体的に運営できる配置になっています。
私達の使命は要介護にある人ができるだけ長く住み慣れた在宅で自立した生活を続けられるようにお手伝いすることと考えています。ご利用者に対する自立支援、そのご家族に対する在宅支援を行っています。ご利用者へのサービスの実施について多職種協働でカンファレンスを行い、「できていないこと」を改善する自立支援型ケアマネジメントを目指しています。アセスメント・プランニング・サービスの実施・サービスの評価・フィードバックによりケアの充実、ケアの質の向上に努めます。認知症ケアではperson-centered careというキーワードを大切にしています。認知症になっても「いつでも、どこでも、その人らしく」暮らせるように支援することを基本としています。その人らしさとは一人の人間として認められること、尊重され、信頼されることを意味しています。認知症短期集中リハビリテーションにより脳活性化プログラムを使用し認知症の改善にも取り組んでいます。神経心理検査、CT検査、MRI検査により認知症の診断と治療も可能です。長期入所サービス、ショートステイ、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションなどの在宅支援サービスによりご家族が無理なくご利用者の介護を続けられるようにお手伝いをします。人生の最終段階にあるご利用者には長期入所による緩和ケア・緩和医療も行います。
もともと介護老人保健施設には病院から自宅へ戻る前のリハビリテーションを行う中間施設としての機能がありますが、医療を行う機能もあります。入所中に急性疾患が発症した場合、東京天使病院で画像検査を受け重症度を判定できます。肺炎、尿路感染、帯状疱疹、心不全などの多くは施設で治療可能です。病院と施設間で電子カルテの一元的運用により情報共有されており退院時期を適確に決めることができます。入院となった場合でも、病状回復後、早期に施設へ戻り日常生活動作を中心としたリハビリテーションを開始し長期臥床による筋力低下を予防することができます。
加齢により心身が老い衰えた状態にあるが介護を受けるほどではない比較的元気な方の介護予防にも力を入れています。筋力トレーニングなどいくつかのエクササイズを用意した短時間型通所リハビリテーションを行っています。今後、介護の科学化に取り組み、科学的分析に必要なデータを収集し科学的に自立支援等の効果が裏付けられた介護サービスの実現を目指します。地域の病院・クリニック、介護施設ともさらなる連携を作り、地域包括ケアの中心的役割を果たせるように努めてまいります。
心身の衰えで日常生活が困難になってきた方、お身内の介護にお困りの方、物忘れ症状が目立ってきた方はご相談下さい。当施設の浴室は全てアルカリ性単純温泉となっています。体の不自由な方にも安心して入浴していただけるようにお手伝いします。自然豊かな環境の中、温泉で心身をリラックスしていただき、穏やかで心地よい生活をしていただける最適の環境です。私たちのグループ玉栄会にはYour pleasure, My pleasure というキーワードがあります。ご利用者の喜びは私共の喜びという意味でもあります。スタッフ一同皆様のお手伝いをできることを楽しみにしております。