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2024.02.29
第6回 ピンチはチャンス
忙しい・・・本当に毎日忙しい。
ただでさえこの時期は看護部長にとっては1年で1番忙しい時期なのに、来週には関東信越厚生局の適時調査が予定されている。
それなのにいろいろと気の滅入ることも重なってつらい。もうだめかも・・・という気持ちも心の中をよぎる。しかしその一方で心の中でファイテイングポーズをとっている自分がいる。負けず嫌いな性分なのだ。
こんなに苦しいのに、私がファイテイングポーズをとれるのは・・・それは紛れもなく現場で必死に頑張ってくれているスタッフと、そんな現場を守ってくれている師長・主任・副主任たちのお蔭だ。
昨日看護部管理会があった。ある病棟でお休みの師長の代行としてひとりの主任が参加してくれた。彼はこう言った。「本当に大変だけど、自分たちがこの人数でも仕事ができるってことがわかった」と。涙が出そうになった。こんなに忙しく大変な状況の中で、こんな風に何かを学び成長してくれているスタッフがいる・・・。本当に泣きそうになった。
苦しいことは生きている人間に多分平等に訪れるのだと思う。しかし苦しいことが一生続く訳ではない。苦しい時をどう受け止めてどう生きるかでその後の人生はきっと変わるのだろう。
今は私もスタッフたちも苦しい。でも近い将来「あんなこともあったね」と笑って振り返ることができるように私は頑張る。非力な部長だが、できることを精いっぱいやっていくしかない。
「ピンチはチャンス」きっとこの苦しさの中で、私も看護部長としてしっかり成長して行こうと思う。
「神は乗り越えられない試練は与えない」その言葉を信じている・・・。
看護部長 本間久美子