東京天使病院看護部 天使のつぶやき
2024.02.16
第4回 サービスについて

私の通勤時間は朝晩片道2時間弱。自宅からバスでJR中野駅まで15分。中央線高尾行きの特快に乗って約45分。JR八王子駅からシャトルバスで30分。

八王子についてからシャトルバスを待つまでの時間、構内にあるスターバックスでホットコーヒーを飲むのが日課になった。改札を出て歩きながらのモバイルオーダーだ。

スタバに入るとほとんどすぐにコーヒーが出てくる。昨年末あたりから、ひとりのスタッフが顔を覚えてくれて、コーヒーカップのラベルにサインペンでコメントを書いてくれるようになった。「あけましておめでとうございます!」「今日は寒いですね!」「いつもありがとうございます☀」「いってらっしゃい♡」など、イラスト付きの時もある。カップをもらうたびこちらも笑顔になり「いつもありがとう!」と声をかけてしまう。最近はこれが朝の楽しみのひとつになった。

スタバにはいろんなスタッフが働いている。メッセージをくれる彼女のようなスタッフもいれば、無表情で「お待たせしました」とコーヒーカップを渡すだけのスタッフもいる。気になるのは、仲間のスタッフ(多分新人だと思う)への指導の仕方だ。笑顔で教えている人もいれば、お客がいるにも関わらず厳しい言葉で指摘しているスタッフもいる。「はい」と返事をしながらも、おのずと相手の表情は固まる。第3者の私が見ていてもあまりよい感じはしない。そんな光景を見ていると、サービスとはお客さまに対するものだけではないのだとひしひしと感じる。お客さまは自分への対応とともに、他のお客やスタッフ同士のやり取りもみんな見えている。

時々サービスについて考える。サービスとはいったい何だろう・・?まさにこの朝の一杯のコーヒーカップに書かれたほんのちょっとの優しい気持ち・・・。サービスを受けた相手が思わず笑顔になったり、心が和んだり・・・。あたりまえの業務にプラスアルファのもの・・・相手のためにその人ならではのさりげない心配りをすることなのだろうと思う。

 

看護師の仕事は専門職ではあるが、まぎれもなくサービス業だと思う。ユニフォームを着た段階で私たちは何事においてもプロフェッショナルでいなければならない。患者さまやご家族へはもちろん、仲間に対してもプロでいてほしい。自分は専門職としてユニフォームに恥じないサービスができているだろうか・・・?

臨床の場面とは全く別の場所でも看護につながる学びはある。人生は面白い。

どうか私のスタッフたちも日々患者さまやご家族に、さりげないが心のこもった暖かい心配りをしてくれていますように・・・。

 

メッセージに励まされ「今日も頑張るゾ!」と意気込んでシャトルバスに乗る。

 

                                                   看護部長 本間久美子

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