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東京天使病院に入職し4か月が経つ。最初の頃は見えなかったこと、わからなかったことが見えたりわかったりで、大小壁にぶつかることも増え悩んだり落ち込んだりすることも多くなった。
朝シャトルバスを待つ間空を見上げる。今日も底抜けに青い冬の空だ。街路樹のマロニエに目をやると、まだ寒いのに枝先のつぼみは日々少しずつ膨らんでいる。どんなに寒くても春は確実に近付いている。
苦しくても前を向いて歩くこと、それが支えてくれている人たち、信じてついてくれている人たちへのせめてもの礼儀なんだろう・・・そんなことを心の中でつぶやく。
誰もが知っている野球選手「大谷翔平」は、運を味方につけるために何をしているかと聞かれ「ゴミ拾い」と答えたことがあるとか・・・。そういえば野球場でよくゴミを拾っている大谷選手をテレビで見かける。礼儀正しいと称賛されているが、彼の言い分は「誰かが捨てた小さな運を拾っている。それが大きな運につながっていると思う。」というようなことだったと記憶している。
私が看護専門学校に受かり東京に行くと決まった時、担任教師は私を呼んでこう言った。「本間よ~、廊下にゴミが落ちているのを知らんぷりして通り過ぎるような看護婦にはなるなよ~。」と。当時はあまり真剣に聞いていなかった。しかし国家試験に受かり、現場に出て廊下でごみを見つけると担任教師の言葉が頭をよぎり、ついついゴミを拾うようになっていた。
ずいぶん経ってから気付いたことだが、担任教師はただ美化のために「ゴミを拾え」と伝えたかったのではない。ゴミを拾うようにすれ違った患者さまのちょっとした顔色の変化や声のトーンも見過ごさず、相手の病状や気持ちを察することができる看護師になれと言いたかったのではないかと・・・。
私のゴミ拾いは運を拾うことにつながっているかどうかはわからない。でも今なおたくさんの人たちに支えられて看護師を続けていられることは紛れもなく運なのかもしれない。
今日もゴミを拾う・・・。
看護部長 本間久美子
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